熱間リングローリング
熱間ローリング概要
- 当社の得意とする冷間ローリング技術をベースに、さらに拡管効率の高い熱間ローリング技術の開発に成功いたしました。
- 冷間と熱間の差は、拡管できる割合にあり、熱間の方が大きな割合で管を拡げることが可能です。
- 熱間ローリングを行うためには、加工装置だけの開発では十分な性能を発揮することができません。素材である金属そのものについての選択や、加熱時の温度・時間管理を正確にするためのバッチ炉管理技術、高温のワークを搬送するための技術など複合・総括的な製造に関する技術とノウハウが必要になってきます。
- 当社では50年以上にわたる金属加工技術と搬送系・および金属素材に関する知識の蓄積を組み合わせ、熱間ローリング工法を使用した装置製造を行っています。
当社開発製品がものづくり助成金対象に認定されました
- 国が制定している「ものづくり助成金」は、優れたものづくり技術と認められた製品について認定・支給されます。
- 当社の熱間ローリングマシンは、このものづくり助成金対象に認定され、すでに据え付け・納品され順調に稼働しています。認定に当たっては、今までにないものづくりの概念であること、実際に加工される製品がきちんと要求精度を満たしていること、高効率で生産性が突出して高いことなどが評価されました。
- 今後、当社ではこの熱間ローリング技術をベースにさらに高精度・高効率なシステム開発を行ってまいります。
特徴
- 圧延送りをNC化する事により、送りスピード、ロール位置の制御が可能になり、様々なワークの圧延条件をボタン操作で変更ができます。
- ピットを掘り、機械を沈み込ませる必要がなく、他の機械と同じF.Lで設置が可能です。
- 搬送用ローダーを標準装備することにより、搬入シュートへ投入された素材を自動で加工位置まで搬送し、圧延完了後は搬出用ローダーにより、搬出シュートまで搬送されます。
- ダブルロールをそれぞれ別駆動にする事により、テーパー形状の様な異形状ワークでもフィードバック機能により、周速を合わせ、圧延できます。
- 圧延中は常にロールセンター位置を保持し続け、真円度、加工精度の向上を実現しました。
- 加工位置の真下にチップコンベアを設置する事により、今まで困難だった切粉、スケールの回収を容易にしました。
- 複雑形状の圧延が可能になったため、材料歩溜りの向上となります。
形式と主な仕様
[主な仕様]
| HRF460W
| HRF460
| HRF250
| HRF180
|
最大外径(mm)
| φ460
| φ460
| φ250
| φ180
|
最小外径(mm)
| φ150
| φ200
| φ150
| φ80
|
最大幅(mm)
| 160
| 120
| 100
| 100
|
最大転造力(ton)
| 43
| 40
| 27
| 20
|
製品写真
●専用バッチ炉(左側)と熱間ローリングマシン(右側)